こんにちは、Practitionersのひさえです。
今回は、私の息子の人生を変えたと言っても過言ではないセッションについてのお話です。 2017年に私が初めてIntegrated Healingの講習会を受講した際に、Deep Level Switchingという手法を学びました。 これは、何らかの理由によって、左脳と右脳をつなぐ2つの主要な神経構造など、脳神経系のコミニュケーションがうまくいかない(脳からの信号がうまくコネクトしない)状態に対して、脳全体を統合させて、脳の機能を回復させるという手法です。 (以下、私の息子の了承を得て書いています。)
現在高校生の私の息子が、学習障害と診断されたのは彼が小学校低学年の頃でした。 診断は – Expressive language disorder – Dyslexia 日本語では、Expressive language disorderを表出性言語障害と言うそうです。 頭の中では物事を理解していても、その伝えたい事を言葉に乗せてアウトプット/表現する事が思うようにできない。そして使える単語が著しく少ないという症状です。 Dislexiaは失読症。 そして、それぞれの症状のレベルは、Sever (かなり重い)との診断でした。 知能には何ら問題がないため、彼は自分が置かれている立場、周りの子達との比較を非常によく理解していて スペリングテストの練習を何度やっても、どうしてちゃんと書けないのかが悲しいと言い、親の私がいうのも変ですが、誰よりも努力を惜しまず、本当に一生懸命に練習を繰り返して頑張ってきていました。 スピーチセラピストをつけ、 学習障害専門の家庭教師をつけ、放課後は毎日その先生と会い、 学校側では、脳の言語をつかさどる部分を刺激するプログラムを息子のために導入して下さり、朝の授業が始まる前に別の教室でそのトレーニングをし、 音読のスペシャリストもついてくださり 関わってくださった先生達がチームとなり 本当に親身になって、彼の個性を壊さず、可能な限りの可能性を伸ばそうと一生懸命に頑張ってくださいました。 ただ、息子のケースは特殊だったようで、関わってくださった誰もが専門家だったにも関わらず、何をどう頑張ってもなかなか成果が出ずに過ごした6年間でもありました。 彼が8年生だった当時の症状は ・年齢相応のComplete sentenseが話せない。 ・目で見て認識した物の名前を言葉で即座に出すことができない。 (例)ゴミ箱を見て、ゴミ箱だと認識していているのに、それをすぐに言葉に出すことが難しい。 ・文章を介助無しには、一人で読むことができない。 ・文章をスムーズに目で追うことができない。。。等々 言葉がたどたどしく、テキパキと話せないことや、文章を上手に理解ができないことで、からかわれたりグループプロジェクトの仲間に入るのを嫌がられたりということがよくあり、ポロポロと涙を流して泣いている姿を見ていたので、親としてはとても辛い時期でもありました。 全てのレッスンに関しては、嫌だと言ったらいつでも辞めさせよう。という気持ちでずっと見守ってきたのですが 「僕やっぱり、ちゃんと話せるようになりたいし、本を読めるようになりたいんだ。」 という本人の意思がとても強かったので、6年間もの間、これだけのレッスンを続けてくることができました。 本当に真摯に向き合ってくれる先生たちに恵まれたおかげで、風邪で学校を休んだ日も、レッスンには行きたい!というほどそれぞれのレッスンを本人がとても楽しんでいたので、それが何よりもの私の心の支えでした。
2017年に私がIntegrated Healingの講習会を受講した時、息子は高校1年生になったばかりで、引き続きスピーチセラピストがつき、手厚いサポートを受けながらの学校生活でした。 講習会で Deep Level Switchingを習ってから、息子にそのセッションをしてみることにしたのです。 正直なことを言うと、このセッションが果たして息子にどのような効果をもたらすのか、当時の私には想像がつかず 何をやってもこれと言った効果が現れてこなかったので、過剰な期待を持つことは避けていました。 セッションからしばらく時間が経ち、高校2年目に上がった頃、スピーチセラピストから「彼にはこれ以上のスピーチセラピーが必要ないと思うんだけれど、お母さんはどう思うかしら。」と連絡を受けました。 言われてみれば、確かに最近ペラペラと誰もがクリアに理解できる言葉で、full sentenseを話していることに気づき 単語数も前年とは比較にならないほどに増えている! 気づけば、学校の課題で出される教科書を一人でちゃんと読むことができている! テキストメッセージなどをスラスラと打っている! 今までは学校のテストの際は、テストの文章を読み上げてくれる介助がついていたのですが、最近ではその介助無しにテストを受けていると学校から報告を受けました。 もちろん、介助の人が立ち会いのもとテストを受けるのですが、現在はヘルプをお願いする前にテストを終えてしまうことがあると言うのです。 気づけばたった1年で、過去6年間かけて積み重ねてきた成果を追い抜き、今までのスピードからはあり得ない成長を果たしていたのでした。 6年間もの間、専門家がチームを組んで一生懸命に頑張ってくれたあの年月はなんだったんだろうかと思ってしまうほどに Deep Level Switchingのセッションだけで、こんなにもあっけなく大きな進展を見ることになろうとは想像もしていなかったのです。
今でも彼の不得意はあります。 ただ、以前の状態からは想像もつかなかったレベルで、できることが増え、彼の可能性や将来への視野がグッと広がりました。 学習障害と言っても、それぞれに症状が違いますし、個人的には「障害」って何を持ってそう呼ぶのかというところに疑問はありますが、このポストの中では伝わりやすいように、あえてこの言葉を使わせてもらいました。 今のうちに何とかしなきゃ。と親として焦る気持ちや、自分がしてきた何かがいけなかったのかと、自分を責めたり追い込んでしまう気持ち、痛いほどにわかります。 もしもお子さんの学習障害で悩んでいる方がいたら、私達親子のようなケースもあるんだ。と心に留めて下さると嬉しいな。という思いでこのポストを投稿しました。
このヒーリングに出会えたことで受けた恩恵は、私たち家族にとって計り知れないのです。親にとって我が子の喜びは何にも変えられない宝です❤︎